電力会社切り替え前に知っておきたい!電気料金の仕組みは?

今や生活に欠かせない電気。

毎月電気代の請求されていますが、

どうやって電気代が決定されているかご存知でしょうか。

当たり前に必要なものだからこそ忘れがちになりますが、

電気代についてしっかり把握しておくのは大事です。

この記事では、電気料金の仕組みや内訳について解説します。

電気会社の切り替えを検討中の方も多いと思います。

日々の節約に活かしていきましょう!

この記事でわかること
  • 電気料金の構成要素
  • 電気料金の内訳

電気料金の仕組み

我々が毎月支払っている電気料金は、

①基本料金

②電力量料金

③燃料費調整額

④再生エネルギー発電賦活金

の4つを合計したものになります。

それぞれについては、次のパートで解説しますが、

まずはこの4つから構成されていることを知っておきましょう!

また、電気料金は以下の条件を満たすような金額設定が求められています。

□安定した電力を供給するために

 最低限必要な費用は回収できる金額

□電力会社が過度な利益を得ない金額


これはつまり、

電力会社が潰れたら住民が困るから、潰れないようにしてね!

でも、住民からお金を取りすぎるのも良くないからそこは気をつけてね!

ということになります。


電気料金を値上げするには、

国(経済産業大臣)からの許可が必要になるため、

電気代はかなり適切な価格設定がされている。

と認識して問題ないかと思います。


電気代をぼったくられる

というようなことはまず考えにくいです。

電気料金の内訳

では、次に電気料金を決定している4つの料金について解説していきます!

それぞれについてしっかり理解しておくことが、

電力会社の切り替えなどを検討する際に非常に活きてきます!

基本料金

基本料金は、

各電気プランごとに設定された「固定料金」のことです。

電気をどれだけ使おうが、使わまいが、

基本料金は同じ金額となります。


そして、この基本料金には

アンペア制最低料金制の2種類があります。


アンペア制

電力会社と契約する際に、アンペア数を決定します。

この契約アンペア数が高くなればなるほど、

基本料金が高くなる仕組み。


(アンペア制を採用している電力会社)

北海道電力。東北電力・東京電力・中部電力など

注目

アンペア数とは?

アンペア数とは、

「ブレーカーの落ちやすさを決めるもの」

と認識しておいてください。

契約アンペア数が低い

(メリット) 基本料金が安い

(デメリット)複数の電化製品を同時に使用するとブレーカーが落ちる

→一人暮らしの方や電気をあまり使わない人におすすめ


契約アンペア数が高い

(メリット) 複数の家電を同時使用してもブレーカーは落ちない

(デメリット)基本料金が高い

→家族暮らしの方や電力消費の多い方におすすめ


最低料金制

1契約ごとに決められている最低料金からスタートします。

ただし、最低料金に含まれている以上の電力を使うと、

その分から料金に上乗せされていきます。

(最低料金制を採用している電力会社)

関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力など

電力量料金

使用した電力量に対応して決定される料金のこと。

従量料金とも言います。

電力量料金 = 使用電力量(kWh) × 1kWhあたりの単価


電力量料金は、上記の式で算出されているため、

電力を使えば使うほど、

この電力量料金が増えていくというわけです。


また、多くの電力会社は、

「三段階料金」というものを採用しています。

注目

三段階料金とは?

使用した電力量に応じて、

1kWhあたりの単価を3段階で分け、

境界線を越えると単価が切り替わる仕組み。

電力消費が多ければ多いほど単価が高くなるように設定されているため、

省エネしないと損する仕組みになっています。


例えば、東京電力の「従量電灯(B)」プランの場合、

1段料金……使用量が月間120kWh未満

2段料金……使用量が月間120kWh~300kWh未満

3段料金……使用量が月間300kWh以上


という境界が設定され、

各段階にいくにつれて単価が上がっていきます。

燃料費調整額

燃料費調整額は文字通り、

燃料の価格を電気料金に反映したものです。

つまり、燃料費が上がれば電気代も上がるというわけです。

燃料の価格は日々変動しています。

発電のためのコストも日々変動しています。


この発電にかかるコストの変化を

電気料金に反映させているというわけです。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

各電力会社は、

再生可能エネルギー源を買うことを

国によって義務付けられています。

※再エネ賦活金の単価は全国一律です。


この電気料金の一部である

「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦活金)」を

我々も支払っているというわけです。


再生可能エネルギーはコストが高く普及が難しいため、

このような対応がとられているわけですね。

まとめ

電気料金は、

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦活金

の4つの要素からできています。

電気代の設定は、我々が支払いに困らないように
最低限の金額が設定されています。

また、電気代を値上げする際は、
国からの許可が必要となります。
(2023年6月からの値上げは
国が許可したということですね)


基本料金は、
使用する電力量に関わらずかかる固定料金。
アンペア制と最低料金制の2種類があります。

電力量料金は、
使用した電力量に応じて決定される金額。
1kWhあたりの単価が切り替わる、
三段階料金が採用されることが多い。

燃料費調整額は、
燃料費や発電コストの日々の変動に対応するために
調整される金額。

再生可能エネルギー発電促進賦活金は、
再生可能エネルギーの普及のために支払う金額。
電力会社は再エネ賦活金を買うことを国から義務付けられているため、
その一部を我々も負担しているということになります。

2023年6月から電気代が高騰します。
電力会社によって、それぞれ契約プランがありますので、
自分のライフスタイルに合う電力会社と契約プランを
検討してみてください!

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